子どもの電車代は何歳から?膝の上はいつまで無料?【新幹線・特急のこども料金 まるわかり】
📅 この記事は 2026年9月時点の情報をもとにしています(最終更新日に連動)
📖 もくじ▼
「子どもの電車代って、いつからかかるんだっけ?」「新幹線、膝の上でいいのかな。それとも席を取るべき?」——子連れで特急や新幹線のきっぷを買う直前、必ずこの疑問にぶつかりますよね。
答えの骨格は、実はシンプルです。未就学児は膝の上なら無料。席を1つ使わせるなら、こども料金。 ただし「グリーン車は半額にならない」「無料は大人1人につき2人まで」など、知らないと戸惑う例外がいくつかあります。
3歳の次男を膝の上に乗せて近鉄ひのとりに乗ったわが家の実例も交えつつ、この1本で整理します。
先に結論
- 👶 未就学児(幼児):無料。指定席でも膝の上なら運賃・特急料金ともタダ
- 🧒 小学生(こども):大人の半額(運賃・特急料金・指定席料金)/中学生から大人料金
- ⚠️ 例外:①席を使わせるならこども料金 ②無料は大人1人につき2人まで ③グリーン車・寝台は子どもも大人と同額
- 🪑 自由席:幼児は座っても無料。ただし自由席のない列車・期間に注意(お盆などは「のぞみ」が全席指定に)
基本のルールはJRの規定をもとにしています(新幹線を含む全国のJR各社で共通)。そして私鉄も——関西の近鉄・南海も、関東の東武も——年齢区分と「膝の上なら無料」の構造はJRと同じです(それぞれ公式サイトで確認しました)。会社ごとに違う部分——特急券の扱いなど——は、後半の「私鉄はどうなの?」の章でまとめています。
まず年齢区分——「歳」ではなく「学年」で考える
この区分はJR全社で共通。近鉄など関西の私鉄も、同じ区分を使っています(近鉄・南海の公式で確認済み)。
| 区分 | 年齢 | 料金 |
|---|---|---|
| おとな | 12歳以上(中学生〜) | 大人料金 |
| こども | 6歳〜12歳未満(小学生) | 大人の半額 |
| 幼児 | 1歳〜6歳未満(未就学児) | 無料(条件あり・下記) |
| 乳児 | 1歳未満 | 無料 |
ここで大事なのが、境目は誕生日ではなく「学年」だということ。
- 12歳でも、小学生のうちは「こども」(小6の誕生日が来ても半額のまま)
- 6歳でも、小学校に入る前は「幼児」(=無料のまま)
「6歳になったからお金がかかる」ではありません。春に小学校に入学したときから半額デビュー、と覚えるのが正確です。
本題:「膝の上」はいつまで無料?
いちばん知りたいのはここだと思います。答えは——
未就学児なら、膝の上は無料。指定席でも、新幹線でも、特急でもです。 運賃だけでなく特急料金もかかりません。
分かれ目は年齢ではなく、「席を1つ使わせるかどうか」です(以下はJRの場合。私鉄も構造は同じで、違いは後述します)。
| 乗り方(JR) | 料金 |
|---|---|
| 幼児を膝の上に(指定席・自由席とも) | 無料 |
| 幼児が自由席の空席に座る | 無料(規則上OK) |
| 幼児に指定席を1席取ってあげる | こども運賃+こども指定席特急券 |
| 幼児がグリーン車(指定席)・寝台を1人で使う | こども運賃+料金(グリーン料金は大人と同額) |
JRの規則で幼児が有料になるのは「指定席・グリーン席・寝台などを幼児だけで利用する場合」。つまり自由席は、幼児が座席に座っても無料です(詳しくはこのあとの「自由席の場合」の章で)。
わが家の実例:ひのとりで3歳を膝の上に
わが家は近鉄のひのとり(プレミアム車両)に家族4人で乗りました。このときのきっぷが、まさにルールの実例そのものでした。
- 長男(未就学)=1席使ったので、こども料金
- 次男(3歳)=膝の上なので、無料
同じ幼児でも、席を使うかどうかで有料と無料に分かれる——近鉄の公式ルールにも「特急列車の1つの座席を幼児または乳児だけで使用して乗車する場合には、こどもの乗車券と特急券が必要」と明記されています。逆に言えば、膝の上なら全席指定の看板特急でもタダ。これを知っているだけで、特急のハードルはぐっと下がります。
💡 膝の上と席1つ、どっちがいいかは、お子さんと列車しだいです。参考までに、わが家がしまかぜに乗ったときは展望席を取ったのに、3歳は半分も座りませんでした(車内を歩いて探検できる特急だと、席は”荷物置き”になりがち)。逆にひのとりのように座席で過ごすタイプの列車なら、席があるほうが親はラクです。スペーシアX乗車記もどうぞ。
自由席の場合はどうすればいい?
実は、幼児連れにいちばんやさしいのが自由席です。
- 幼児は、座席に座っても無料。指定席と違って「席を使ったら有料」のルールがありません(有料になるのは指定席・グリーン席・寝台の単独利用だけ)
- 小学生は、運賃半額+自由席特急券も半額。指定席特急券より自由席特急券のほうが安いので、こども料金も連動して安くなります
- マナーとして、混雑してきたら幼児は膝の上へ。空いていれば堂々と座らせてOKです
⚠️ ただし「自由席がない」場合があります
「自由席なら無料で座れる」戦法には、使えない場面が2つあります。
- もともと自由席がない列車——はやぶさ・こまち・かがやき(東北・北陸新幹線の速達タイプ)や、ひのとり・しまかぜなどの全席指定の特急
- 「のぞみ」の最繁忙期——東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は、お盆・年末年始・ゴールデンウィークなどに全席指定席で運転されます。2026年度はお盆(8月7日〜16日)・シルバーウィーク(9月18日〜23日)・年末年始(12月25日〜1月5日)に加え、10月・11月・1月・3月の3連休にも拡大されました(JR東海・JR西日本の公式発表)。この期間、自由席特急券では座席に座れません(デッキ利用のみ)
自由席がない場面での選択肢は、この記事で見てきた二択に戻ります——膝の上(無料)か、こども料金で1席か。帰省シーズンに「自由席で行くつもりだったのに」と改札で気づくと痛いので、繁忙期は出発前に確認してください。
こども料金は「半額」——でも半額にならないものがある
JRの場合、小学生の「半額」が効くのは運賃・特急料金・急行料金・指定席料金です(端数処理は会社により異なります)。
ここで注意したいのが、半額にならないものの存在——
- グリーン料金(新幹線・在来線とも)
- グランクラス料金
- 寝台料金
これらは子どもも大人と同額です。たとえば小学生を新幹線のグリーン車に乗せると、「運賃・特急料金は半額+グリーン料金だけは大人と同じ」という組み合わせになります。「グリーン車は全部半額」と思い込んでいると、券売機の表示にびっくりするやつです。
幼児でも有料になる、3つのケース
「未就学児は無料」には条件があります。
- 大人(またはこども)1人につき、無料になる幼児は2人まで。3人目からはこども料金
- 幼児が1つの席を単独で使う場合(前述のとおり)
- 幼児が1人で乗車する場合(こども扱いになります)
①は、たとえばパパ1人で3歳の三つ子を連れたら、1人分はこども料金が必要——という規則です。もっとも現実には、大人1人で幼児3人を膝の上でさばくのは物理的に無理なので、規則の心配より先に、こども料金を払ってでも席を取ることになるはずです(自由席なら無料で座れますが、今度は混雑時に並びの席を確保できるかが問題になります)。ママも一緒なら「大人2人×幼児2人まで=4人まで無料」なので、ほとんどの家庭ではそもそも気にしなくてOKです。
私鉄はどうなの?(関西も関東も、構造は同じ)
構造はJRと同じです。公式で確認できた範囲では——
- 近鉄(ひのとり・しまかぜ・アーバンライナーなど):こども運賃は半額(10円未満は切り上げ)。幼児は大人1人につき2人まで無料。膝の上なら特急券も不要、席を使うなら「こども乗車券+こども特急券」
- 南海(ラピートなど):小児は半額(特別急行券・座席指定券も半額)。幼児は無料、席を使う場合などは小児券が必要
- 東武(スペーシアXなど・関東):小児は半額(10円未満は切り上げ)。幼児は同伴者1人につき2人まで無料。公式に「幼児・乳児でも座席指定の席を占有されるときは、小児の乗車券と特急券をお求めください」と明記——JR・近鉄とまったく同じ構造です
- 阪急・阪神など「特急も乗車券だけで乗れる」会社:そもそも特急料金がないので、幼児は無料・小学生は運賃半額だけを考えればOK
「膝の上なら無料・席を使えば有料・小学生は半額」という骨格は、確認したどの会社でも共通でした。ただし例外もあります——たとえば京王ライナーの座席指定券は、大人も子どもも同額の410円(京王の公式資料)。「子どもは何でも半額」とまでは言えないので、座席指定サービスの料金だけは乗る前に各社公式で確認するのが確実です。
【会社別】ここまで安くなる「こども運賃のお得制度」
ここからは、半額よりさらに安くなる制度の話です。ICカード限定だったり、会員登録が要ったりするので、知らないと素通りしてしまいます。金額のインパクトが大きいものから並べました(2026年9月11日に各社の公式ページで再確認した内容です。この分野は期間限定の施策が多いので、使う前にもう一度公式を見てください)。
| 会社 | 制度 | どうなる | 条件 |
|---|---|---|---|
| 神戸市交通局 | エコファミリー | 大人1人につき小学生以下2人まで無料 | 大人と一緒に同じ区間に乗るとき。地下鉄全線+市バス全線 |
| 西武鉄道 | こども全線定期券 | 1か月1,000円で西武線全線が乗り放題 | 小児用PASMO限定。窓口か「定期券」対応の券売機で |
| 東武鉄道 | TOBU POINT子育て応援 | 東武線内の小児運賃が全額ポイントで戻る | TOBU POINTアプリで親子登録。登録した小児用PASMOで乗った分が対象で、子どもだけの乗車でもOK |
| 東急電鉄 | 東急線キッズパス | 土休日は100円で東急線が1日乗り降り自由 | 6歳以上12歳未満。駅の券売機で購入(世田谷線・こどもの国線を除く)。2026年の夏休みは平日も発売されましたが8月30日で終了 |
| 小田急電鉄 | 小児IC一律運賃 | 小田急線内どこまで乗っても50円 | 小児用ICカードで乗ったときだけ |
| 西武鉄道 | 小児IC一律運賃 | 西武線内どこまでも50円 | 同上 |
| 京浜急行電鉄 | 小児IC均一運賃 | 京急線内どこまでも75円 | 同上(羽田空港の2駅までは加算運賃25円がついて100円) |
| 京王電鉄 | 京王トレインポイント | 運賃の50%がポイントで戻る | 京王アプリで会員登録。定期区間・企画乗車券は対象外 |
| 近畿日本鉄道 | ICカードでこども半額 | こどもICOCAで50%分のポイント(月11回以上なら60%)/PiTaPaキッズは月の合計額から50%割引 | こどもICOCAは定期券自動発売機での登録が必要 |
| 南海電気鉄道 | 泉北線内の小児IC | 泉北線の中だけ一律50円 | 中百舌鳥を越えて乗ると対象外。2025年4月の合併後も継続と公式PDFに明記 |
| 阪神・阪急・神戸電鉄(神戸高速線) | 小児ICカード利用時の50% | 神戸高速線の区間を含む乗車で小児運賃の50%相当を割引・還元 | PiTaPaキッズは50%割引、こどもICOCAは事前登録して50%ポイント。神戸市との実験的な施策で2025年7月1日から「当面の間」 |
数字を並べると、都心の私鉄はもう「半額」ではなく「ほぼ定額」に動いているのがわかります。片道50円なら、大人の運賃を気にして「今日はやめておこうか」と言わずに済みます。
いちばん効くのは、たぶん神戸のエコファミリー
神戸市営地下鉄と市バスのエコファミリーは、条件のわりに効き方が大きい制度です。2024年10月から平日も対象になって、いまは曜日を選びません。うちのような「大人1人+子ども2人」の組み合わせだと、子どもの運賃がまるごと0円になります。
条件は大人と一緒に同じ区間に乗ること。子どもだけでは使えません。地下鉄では2025年12月1日から駅の券売機で発券する方式になりました(大人が磁気券やクレジットカードのタッチ決済で乗る場合は駅の窓口へ)。市バスは降りるときに運転士さんへ伝えます。
なお神戸には、海岸線だけ中学生以下が無料で乗り放題になるフリーパスもあります。こちらは事前の申し込みが必要で、定期券発売所などで受け付けています。半年ごとの発行で、第2期(2026年10月1日〜2027年3月31日)の申し込みは9月14日から。スマホで申請する場合はマイナンバーカードが要ります。
「定期券」という選択肢もあります
西武鉄道のこども全線定期券は1か月1,000円。西武線の全線がフリーになる定期で、小児用PASMOでの発売です。乗る回数が多い家庭なら、都度50円を払うより安くなる計算になります。
東武鉄道は少し毛色が違って、小児運賃をあとから全額ポイントで返すかたち。うれしいのは、親子で一緒に乗らなくても対象になることです(公式リリースに、子ども単独の乗車も対象と明記されています)。ただしアプリでの親子登録が前提なので、思い立った日にすぐ使えるものではありません。
- ほとんどがICカード限定です。紙のきっぷだと従来どおりの半額になります
- 会員登録が要るもの(東武・京王・近鉄・神戸高速線のこどもICOCA)と、登録なしで乗るだけでいいもの(小田急・西武・京急・南海)があります
- 近鉄の割引は、2024年10月に始まったときの発表で「当面の間」とされた制度です(いまの案内ページには終了日の記載がありません)。神戸高速線の50%も「当面の間」。ずっと続く約束ではありません
- キャンペーンで一時的に上乗せされることがあります。京王は2026年8月31日まで100%還元でしたが、いまは通常の50%です。都営地下鉄の夏休み限定「こども100円ワンデーパス」のような季節ものは、この表には入れていません
正直に書いておくと、わが家がふだん使っているのは近鉄の路線で、この表の制度を全部試したわけではありません。ここは各社の公式ページで確認した内容をまとめたもので、実際に使うときは金額と条件をもう一度公式でご覧ください(この分野は変更が多く、上に書いたとおり終わったばかりの制度もあります)。
ついでに:入場券にも「こども」があります
「乗らずにホームで新幹線を見る」派のわが家的には外せない話——入場券にもこども料金の設定があります(幼児は大人と一緒なら不要の会社が多い)。駅ごとの入場券事情は入場券で電車を見られる駅まとめで紹介しています。博多駅(150円)や新大阪駅、東京駅(160円)なら、入場券だけで新幹線を間近に見られます。武蔵小杉のようにJRと東急で入場券が別々の駅もあります(時間制限など詳しくは各記事で)。
ふだんの運賃は半額ですが、おトクなきっぷには、こども料金の設定がないものがあります。たとえば青春18きっぷは、こどもも大人と同額です。一方で秋の乗り放題パスには、こども3,920円(おとなの半額)の設定があります。きっぷを使うときは、こども料金があるかどうかを先に確かめると計算を間違えません。
まとめ:ケース別・結局いくら?
| ケース | かかるお金 |
|---|---|
| 3歳を膝の上に(指定席特急) | 0円 |
| 3歳が自由席の空席に座る | 0円 |
| 3歳に指定席を1席 | こども運賃+こども指定席特急券 |
| 小学生 | 運賃・特急料金とも半額 |
| 小学生がグリーン車 | 運賃・特急料金は半額+グリーン料金は大人と同額 |
| 中学生 | 大人料金 |
きっぷのルールが分かると、「特急って意外と安く乗れるんだ」に変わります。未就学のうちは膝の上無料——子鉄の特急デビューは、幼児期こそチャンスです。
※本記事の規定は2026年8月時点でJR・近鉄・南海・東武の公式サイトで確認した内容にもとづきます。端数処理・企画きっぷ・座席指定サービスの扱いは会社や商品により異なります。お出かけ前に必ず各社公式でご確認ください。